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- 真岡町
真岡町
人口 1万8151人面積109.210㎢
概要
恵須取町と並ぶ樺太西海岸の中心都市であった。大規模な港湾施設が存在し、日本最北の不凍港とも呼ばれていた。暖流である対馬海流の影響により、比較的温暖な気候であった。
1919年に樺太工業による製紙工場ができたことから、樺太屈指の製紙業の街となった。工場は、市街地南部の93,000坪の敷地に建設され、必要な水資源は樺太庁が手井川ダムを建設し、貯水池から工業用水として取水した。これらの水は、民生用にも振り分けられたことから市民の生活環境も向上した。鉄道も、1919年に真岡駅-本斗駅間、1920年に真岡駅-野田駅間が開通し、パルプの原料材の輸送に寄与した。短期間にインフラが充実したこともあり、1921年5月、タバコの不始末から工場が全焼した際にも、すぐさま再建が始まり、翌年には生産が再開された。樺太産業は、1933年に王子製紙と合併したが、工場自体は終戦まで稼働が続いた。2000年代においても、市街地の郊外に工場の廃墟が現存している。

賑わう真岡市街

真岡市街の街並み

真岡港周辺

真岡駅前

賑わう真岡港