Q.サンフランシスコ平和条約にて日本は南樺太と千島列島を放棄したので、領土の返還要求は
北海道の一部である
北方四島しか出来ないのでは?
A.確かにサンフランシスコ平和条約にて日本は南樺太と千島列島を放棄しましたが、
そもそも当事国のソ連はこの条約に調印しなかった為、
この条項の権利をロシアは主張できません。なので少なくともロシアの領土では無いと言えるでしよう。
このような歴史的経緯の為現在でも南樺太と千島列島は国際法上帰属です。
Q.ヤルタ会談にてアメリカとイギリスの要請にて対日参戦したのでロシアによる南樺太と千島列島と北方領土の占領は国際法上問題無いのでは?
A.そもそもヤルタ会談の前に日本とソ連は日ソ中立条約にて相互不可侵を約束していました。
またソ連は大西洋憲章にて領土の不拡大を宣言していました。
このような経緯からロシアによる北方領土の占領の正当性は無いと言えるでしょう。
また日本は当事国で無い為この秘密協定に縛られません。
また当事国のアメリカはヤルタ会談の法的根拠を戦後一貫して否定しています。
Q.ソ連が北海道に侵攻する計画があったのは本当ですか?
A.本当です。
実際にソ連のスターリンはアメリカのトルーマンに対して北海道の北半分の領有を主張していました。
また南樺太や千島列島の占守島での徹底抗戦が無ければ北海道の北半分はソ連に占領されていた可能性は十分にあります。